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『Withering to death.』(ウィザリング・トゥ・デス)は、日本のバンドDir en greyのメジャー5作目のアルバム。 == 概要 == * 日本版『ローリング・ストーン』誌が2007年に選定した「日本のロック名盤100」では34位にランクインしている。〔『ローリング・ストーン日本版』(2007年9月号)インターナショナル・ラグジュアリー・メディア〕これは、2000年代に発売されたアルバムの中では最高位である。 * 初回盤のみ特殊パッケージ仕様。 * 今作のキーワードともいえる「Wither」という言葉は、京がアルバム全体のイメージを感じたときに、「枯れる」というイメージを強く感じたことから来ており、そこから今作のタイトルになった。〔「uv」Vol.112〕 * 発売前の制作時のインタビューでは、「気持ち的にはフラットになって、やりたいことをやりたいようにやっている」という心境を語っている。また今作のイメージを問われた際、Toshiyaは、「『VULGAR』が一つの太い筆で殴り書きしたような感じだとすると、このアルバムは一つ一つの点が集まって一つの絵を作り出している感じ」とも語っている。〔ザッピィ最終号 巻頭特集〕 * 前作『VULGAR』と比べてメロディアスさが強くなっており、幾つもの音を重ねて音に厚みを持たせていた『VULGAR』に対して、シャープな音作りが意識され、聴きやすく構成されており、その楽曲のバランスの良さや、間口を広く感じさせることからも、海外でポイントになっている曲も多いと語っている。〔「TOUR07 DOZING GREEN」TOUR BOOK 薫のインタビューより〕 * このアルバム制作期間中にはライブ日程が組み込まれ、レコーディングが終了していないにも関わらず、敢えて数曲披露するといった実験的なことも行なわれていた。中には歌詞やメロディー、曲のタイトルさえも確定していないまま披露した曲も存在する。この試みは功を奏したようで、タイトルは変わらないが、フレーズなどが変化したり、アルバムのバランス的な面で最終レコーディングでは煮詰めることができて良かったと語っている。このあたりの経緯は、このライブツアーに密着したドキュメント本『THE MANIPULATED LIFE』などで知ることが出来る。 * このアルバムが発売される前には、京の詩集『前略、お元気ですか。最果ての地より名も無き君に愛をこめて...』が発売されている。ほぼ同時進行で進めていたこの詩集の中には、今作に収録された楽曲の詞に近似したものもある。詩集を作っていったことも今作においては作用した場面があったと語っている。〔「uv」Vol.112〕 * ボーカルのクレジットはVoiceに変更された。 * 薫とDieによれば、これまでの自分達のギターの役割分担が曲によっては自然と逆転しているものもあると語っており、〔「uv」Vol.112〕またShinyaは前述のライブツアーの中で、課題であった「出音を大きくする為の方法」として、力を入れるのではなく、重力を利用して叩くというドラミングのこれまでのスタイルを覆すような考え方に出会うことで、スタイルの転換期ともいえる最初の作品にもなっているとのこと。〔「Dir en grey THE MANIPULATED LIFE」〕 * 翌2006年5月16日には全米で発売され、バンドの海外進出への一歩となった。米国版のみDVD付の2枚組仕様。米国版のDVDの内容は、「Merciless Cult」、「THE FINAL」、「Machiavellism」、「朔-saku-」(無修正)のPVと、過去のライブ映像のダイジェスト版(主にTOUR04 THE CODE OF VULGARのもの。およそ10分)である。 * このアルバムを引っ下げて、約一年半にわたるツアー「It withers and withers」が行なわれた。ホールツアーとスタンディングのライブハウスツアー、初のヨーロッパ公演も敢行している。その後の「TOUR06 INWARD SCREAM」では後の『THE MARROW OF A BONE』の楽曲も組み込まれ、最終的にはアメリカでの初のヘッドラインツアー「TOUR07 INWARD SCREAM」へと展開された。このアメリカツアーの模様は、音楽番組『音遊人』で放送されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Withering to death.」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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